「今までいろんな店に行ったけど気に入った髪型に出来た事が無いですが、そちらのお店は気に入った髪型にしてくれますか？」
「俺の髪型は難しいから、上手な人しか出来ないけど出来るんか！」
というような質問のお電話を開店してから何回かお受けした事が有ります。
「気に入った」「気に入らなかった」を決めるのはお客様自身であって私達、技術を提供する側ではありません。
大変語弊の有る言い方かもしれませんが、飲食店さんに電話をかけて、「貴方の店は美味しいんですか？私を満足させれますか？」と聞きますか？
料理している人は「お客様に美味しい物を・・・」と思い作っていらっしゃると思いますし、「あのお客様にマズイのを食べさせよう！」と作っている方は、10000人に1人位、稀に居るかもしれませんが普通に考えて居ないと思います。
友達が勧める飲食店さんに行って「そうかなあ？」と思った事が有りませんか？
それは味の好みが友達と違ったからです！
薄口のラーメンが好きな方が、濃い口のラーメン屋さんに食べに行って、おそらく「美味しかった！」と言わないでしょう？
濃い口のラーメンが好きな方が、薄口のラーメン屋さんに食べに行って、おそらく「美味しかった！」と言わないでしょう？
「僕は薄口が好きだから、ちょっと味が濃かったよ！濃い口が好きな人は良いよ！」とは言わないで、「マズかった！」「美味しくなかった！」と言う人が多いじゃないですか・・・
当店のような2名で営業している小規模店でさえも「僕じゃなきゃ嫌だ」「妻じゃなきゃ嫌だ」というお客様もいらっしゃいますので、逆に言い換えますと「妻じゃなきゃ嫌だ」と言われるお客様は「僕だと嫌だ」という事なので、「気に入ったのにしてくれますか？」とお電話で聞かれましても、最終的には好みの問題になりますので「喜んで頂けるよう頑張ります」としか言えません。
やはり、いろんなお店のホームページで情報などを見て、御自身に合ったお店を御判断されれば良いのではないでしょうか？
「今まで行った店で一番気に入った！今度からここに来ます！」と初来店時に言って頂いた事もありますし、※本来はそれが双方にとっても理想的ですが
正直、あまり気に入られ無かった感じの顔をして帰られた事も有ります。
当店に来られた際には気に入って頂けるように頑張りますが、もし、お気に召さなかった場合は申し訳ございません。
お客様から見た上手な理容師（美容師）は、自分の思った通りの仕上がりにしてくれた人 ＝ 上手という図式になると思いますので、気に入ったお店を探して下さい。
本題から少し逸れるかもしれませんが、私達（理容師）から見る上手な人と、お客様から見る上手な人とは多少温度差があるかもしれません。
私達（理容師）から見る上手な人は、お店を持ってからも休みに講習に参加したり、技術、薬剤知識、経営、ウェブ知識の勉強もさることながら、いろんな所にアンテナを張って基本的にいろんな努力をしている人だと思います。